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以下、この記事はただの日記です。
栃木駅→小舟乗り場まで歩いて街を散策
「2018年夏の終わりの栃木旅」の想い出話です。
JR栃木駅。「蔵の街遊覧船」を目指します。
改札を出ると駅の中に観光案内所があります。もらった地図でも道を確認。この駅には他にも歴史的な史跡・観光名所が多数あり散策コースが提案されています。しかし今回は時間の関係で遊覧船だけというスケジュールです。
大通りに沿って街を眺めながら、川沿いを歩いていくルートにしました。
途中、街の郵便局に寄って母が切手を買った。あとから調べると普通に全国的に売られている切手のようだったが、旅先で買うとすごく楽しいです。
川を行く小舟を見つける
ほぼ住宅地の街中を歩く。駅から離れるにつれ、だんだん緑が増えてくる。
細い川にぶつかったのでそのまま歩くと、川を流れる小舟を発見しました。
小舟は大盛況。船頭さんの江戸風衣装に客の傘、いざ見るとわくわくしてくる。
船を追っていくと対岸に船着き場が見えてきました。栃木駅からは徒歩10分だそうですが、ふらふら散策していたせいでもっとかかった。
料金は1人700円。ついでに鯉のエサも100円で買いました。船上からエサをまけます。これは絶対楽しいはず。
待合所で江戸時代気分を味わう
前の船が行ってしまったところで、私たち2人しかいなかったのでしばし待つことになりました。待合所で待ちます。随分趣のある待合所だなと思ったら、旧喜多川邸という由緒ある場所だそうです。まさに屋敷の庭という雰囲気。
待合スペースでは、小舟でかぶる傘を選べます。無料。かさ地蔵がかぶってるような傘です(ほっかぶりじゃないお地蔵様のやつ)。もちろん、何もかぶらなくても大丈夫。
奥に撮影スポットがあります。
実際に小舟がセットされていて後ろには天気が良い日の風景が。
庭園にはししおどしや竹筒。あたりは水のせせらぐ音が聴こえます。
前の船が帰ってきました。乗り場へ向かうと下船したおばさまとすれちがい「余ったからあげるわ」とエサをいただく。
いざ、小舟で小旅行
母と乗り込むと、中年のご夫婦が先に乗っていた。背中負わせで座る。客は4人で出発します。8人ぐらい乗れるのかな? 前の回はもっといたようだから、ゆったりした回にあたりました。
船の先ではおじさまが船を漕いでくださいます。長い棒で器用に船をコントロールする様子は職人技。
船頭さんがこの巴波川(うずまがわ)と栃木の歴史を案内してくれます。
昔はこの川を使って、栃木の材木を江戸まで運んでいたそうだ。すごい距離だ。さらにあの江戸の建物が栃木の材木で建てられていたなんて驚き。今は新幹線でさえ遠いなぁと感じるのに。
昔、江戸へ向かう時にうたったという歌を船頭さんが聴かせてくれた。栃木河岸船頭歌(とちぎかしせんどううた)というそうです。
この時、掛け声の指示もあり、客4人ですが全力で参加します。
船が無事に江戸から戻ってきたときに喜ぶ歌もあります
しかし堂々としたものである。歴史を感じる。船にも、船頭さんにも。
歌ってくれるし、漕ぎ手のお兄さんのトークショーが楽しめるとこがディズニーシーのベネチアンゴンドラを思い出した。こっちは日本版。ガチの日本版。どっちも楽しい。
その間も、川には魚たちが泳いでいるのが見える。エサをまくとぶわっと鯉が集まってきた。
すごい数で船が傾くんじゃないかというほど(大げさ)
ゆったり進む船は気分が良いです。川が二股に分かれそうになったところで、船は折り返し今度は船着き場を通過。幸来橋(こうらいばし)方面へ。
いよいよドラマ仁の撮影で登場したという蔵の前へ。栃木の材木で利益を得ていた豪商の蔵だそう。正直、予想よりも長い距離ではなかったが、黒い壁が美しい。川の反対側はもう現代だから不思議な景色です。
この後は石造りの幸来橋(こうらいばし)の前で再びUターン。ここを超えるともう現代になってしまう。
ゆったり20分の船旅だが、そろそろフィナーレというところで船着き場近くで停泊。
船頭さんがここで行われた結婚式やライトアップした蔵の街の写真を見せてくれる。
船旅も繁忙期を過ぎると、地元のみなさんで街を飾る。地域で協力しながら伝統を守っているんだなと感じた。
下船後すぐ、和菓子屋さんでどら焼きを食べてしまった…
小舟を降りた後、船から見えて気になっていた川沿いの和菓子屋さんへ。
店の外にはためく「どら焼き」の文字とおいしそうな店の雰囲気に我慢できなかった。店内で吟味していると「ここ、おいしいわよ」と地元のお客さんに声をかけられる。売り切れる前に買えてよかった。
店の前にはお茶屋さんっぽい椅子が置かれている。どらやきとあんドーナツを食べて一休み。生地がふんわりして、あんこの甘みが絶妙。すごくおいしい。お客さんが言う通り。kれはおすすめですな。
和菓子処「菊家」さんです。(グーグルマップに載ってないお店みたいだから)現地で見つけて入ってみてラッキー。
川沿いを歩きつつ、次の小舟にのった団体のお客さんにたちに手を振りつつ、次の場所へ向かいました。