「競売」って誰がやっている?
⇒不動産業者のみなさん(=宅建業者)。
安く買って高く売るため。宅建業者が商品(家や土地)を仕入れる方法のひとつ。
個人も競売に参加できるがオススメしない ←手間かかりすぎ。
私の「競売」のイメージは市場でしたね。朝早くに魚や野菜をエプロン姿で売る光景です。
宅建テキストに頻出する理由は…
競売で物件を手に入れる業者の中にはモラルがないハイエナのような人物も混ざっているので・・・注意喚起でしょうか。
あと、農地法では「競売」が頻出しますよね。許可が必要ですか?って問題。
結論は、許可や届出はいつも必要です。
・宅建試験では「農地法」×「競売」では優遇されない。
だけ覚えるつもりです。
「競売」は裁判所が絡むのに農地法では特に優遇はありません、意外ですよね…ということで出題されてるのかと
以上です。以下、試験と直接関係ありませんので興味のある方だけどうぞ
目次
「競売」で家や土地を買ってるのは不動産業者
そもそも「競売」とは、ローンを返せなくなった人が住んでいる家を、銀行が取り上げて、裁判所が売ってお金にする、ことです。(家の例)
・・・と知識では知ってましたが現実なのか、本当に裁判所がそんなことしているのか、信じられなかったんですよね。裁判所が開いてる安売りセールってことなのかと。
「競売」なら半額で家が買える→業者が仕入れに利用
「競売」に参加するメリットは「家や土地が安く買える」こと。大体、相場の3割程安くなってます。半額で買える家もあります。(ただし人気の物件は高額のまま)
この「競売」は誰でも参加できますが、主に参加しているのは不動産業者。つまり宅建業者です。競売で安く買って、客に高く売るんです。仕入れの一貫ですね。
例えば、開業したばかりの不動産会社だと売る家や土地がありませんよね。そこで「競売」に通ったりします。
お客に頼まれて「競売」に参加している業者もあります。お客が欲しいノウハウが必要ですので、競売が得意な業者は業務内容の欄に「売買」「媒介」…と並んで「競売」と書いてあるそうです。
個人も参加できる「競売」→デメリット多い
競売で競り落とすのは、それなりに知識が必要。かつては競売には不動産業者ばかりでした。しかしバブル期に競売物件の数が急増したため、個人も競売に参加できるようになりました。
ただし独自のルールを理解したり、手間がかかる等で個人での参加はあまりオススメされません。
競売物件といえど「普通の中古物件と同じ」と言われます。確かに「見た目は中古物件と同じ」ですが、競売物件の場合、持ち主は好きで家を手放したわけではありません。引き渡しがスムーズにいかないこともあります。
例えば、競売で手に入れた段階では、家にはまだ人が住んでいます。家具もそのまま。出て行ってもらう交渉をしなければいけませんが、家具を運びだす費用もない可能性があります。
仮に競売で目当ての物件があるなら、業者に頼む方法もあります。
「競売物件」情報はネットで確認できる
なんと裁判所が公式HPを持っていて誰でも確認できます。おそろしい時代ですね。
プロの不動産業者もここから「競売」情報をチェックしています。よく「競売情報」を載せている不動産業者のサイトもありますが、結局はこの裁判所のサイトから引用しています。
実際に検索してみると… 思いのほか、物件が出ているんですね。普通によく見かける家でショッキングですね。
「競売」が行われる頻度は
裁判所によって違います。東京近郊だと月に1回。かつて札幌とかでは月に4回開かれていたそうです。サイトで確認できます。
競売での入札方法、保証金などの詳しい参加ルールは細かいので割愛します。詳しくはネットにあります。
宅建・農地法で「競売」が頻出
過去問でよくあるのが「競売で手に入れた農地は3条、5条の許可あるいは届出が必要か」みたいな問題。
→許可(届出)が必要!
なぜ何度も出るのか、謎でした。
で調べたんですけど、競売で「農地」を買う時って、普通の家や土地を買う時に比べて複雑なんですよね。
一例として、まず農業委員会に「適格法人?」との書類を書いてもらわなくちゃならない。他にも農地が市街化調整区域だった場合はこうするとか
宅建農地法の攻略ポイント(ひっかけ対策)
ごちゃごちゃしましたが、農地法の「競売」でのポイントは1つ。
を覚えればいいかと思います。 出題者はきっとこれ言いたいだけです。
「競売」は裁判所がからんでるから優遇してもらえますよね? →されません。
農地法の「相続」は優遇されてるから「競売」も優遇してもらえますよね? →されません。
という念押し・・・
まとめ
・競売に参加しているのは不動産業者。商品を仕入れに行っている。
・農地を競売で手に入れるのは、とても面倒なことになる。
・宅建試験では「農地法」×「競売」では優遇されない。