宅建過去問で出てくる「分譲地」と「宅地」。
何か違うの? なぜあえて書き分けてるのか?
ふと気になったので調べました。
「分譲地」とは、ガスや電気、水道がすでに引いてある宅地。
「宅地」とは、ガスや電気、水道が引いてないかもしれない宅地。
不動産業界の間では区別された名称だそうです。
大きな関係図としてはこちら。
ざっくりとは以上です。 以下、調べたことを書いてみます。
目次
「宅地」と「分譲地」の違いは?→不動産業界にとっては違う土地
引用:セキホーム
そもそもの知識として「宅地」と「分譲地」と「土地」の関係性から紹介します。
「土地」は23種類に分類される。
ひとくちに「土地」といっても、法律で「土地」は23種類に分けられています。(登記種別といいます) そのうちの一つが「宅地」です。「家を建てるための土地」という意味ですね。
土地の登記記録には「地目(ちもく)」という項目がありまして、土地を買ったり相続でもらったりすると、ここに書き込まなきゃいけないんですね。どういう目的でその土地を使うのかを記入させられる。
「宅地」をグレードアップさせたのが「分譲地」
一般的には「宅地」も「分譲地」も同じ意味で通じそうですよね。
ただし不動産業界では区別されます。
業界人にとって分譲地はただの宅地ではありません。お客さんへの説明が変わるからです。
分譲地とは、売り出す前に不動産会社がいろいろ手間をかけた「宅地」をさします。
グレードアップさせたすごい「宅地」。
「分譲地」はお客がすぐ家を建てて住める状態に整備してある。「宅地」よりお金がかかってます。具体的にはガスや水道、電気を引く。隣人とトラブルにならないように境界線も明確にしてある。必要なら擁壁も設置します。
ちなみに「土地」と「宅地」と「分譲地」の関係はこうなります。
「宅地」を買うメリットもある
一方で、単に「宅地」を買った場合はどうでしょうか。不動産会社の整備はなし。
この土地にはガス・水道・電気が通っていない可能性があります。そのときは購入後に改めて工事が必要になるので当然費用も時間もかかります。
ただしメリットもあります。いざ家を建てる際、分譲地なら不動産会社が指定した施工会社に頼まなければなりませんが、「宅地」は施工会社を選べるので好みの家を建てられます(建築基準法等の条件はありますが)
参考記事:suumo
関係図にしてみた
まとめ
同じ「宅地」なのにあえて「分譲地」と違う名前で呼ぶ理由を調べました。
すぐ住めるよう不動産会社に整えられた宅地と、そうでない宅地。
だそうですが、本当にこんなに明確に呼びわけられているのかな・・・