昨年12月(2019年12月)、車の運転免許を更新してきました。 千葉県の幕張です。
●持ち込む写真はサイズや顔の大きさが決まっている。(詳しくはこちら)
⇒撮影係に渡す。使えない写真だとその場で通常撮影になる
⇒この時、写真を持ち込んでいる人は私しかいなかった。
●平日だったが13:30の時点で駐車場はいっぱいだった。
●午後の部終了15分前に入れば並ばずに視力検査ができる(→でもギリギリ。講習どうするのか謎)
2020夏の様子は別記事にしました。→【8月まとめ】整理券配布へ。コロナで大混雑の千葉幕張免許センター 熱中症対策が必須
お伝えできる情報は以上です。
以下、去年12月の長い体験日記になります・・・興味のある方だけどうぞ
目次
JR海浜幕張駅から歩いた。~初めての持ち込み写真で免許更新~
JR海浜幕張駅から免許センターまでは徒歩15分ほど。駅前からバスも出ているが、晴れていたので歩いた。大通りをまっすぐ。広くてキレイな道は気持ちが良い。
午後1時30分着、すでに駐車場は満車
センターに入る前、本館横の駐車場をのぞきに行ってみると、すでにいっぱいだった。無料500台もあるのにすごい。 雨が降ったら車で来るつもりでいたが、これでは無理だった。有料のパーキングを探してさまようところだった。
案内の人々は親切だった
センターに入ると申請用紙に記入し、購入した印紙を貼りつけた。ここまで対応してくれた職員さんたちはみな若く、とても親切だった。笑顔が素敵な人までいる。
まるでイオンのショッピングセンターのようである。民間ではないか。あの軍隊のようなセンターはどこにいったのか
視力検査の列に並ぶ。いつも通り長蛇の列
すべての検査ブースが稼働中だったが、お決まりの大行列で、この日も1フロアが埋まるんじゃないかってくらい並んでいる。ここが毎回一番時間がかかる。20分くらいは待った(気がする)。
待ち時間が長すぎて気が散る。同じ列のメンバーを観察…
職員さんに連れられ、おばあちゃんが私の後ろに並んだ。
聞こえてくる会話から察するに、おばあちゃんは無実の罪で違反を切られ、ゴールド免許からブルーに更新されるのが納得できないらしい。
半年前の話だ。自宅前に車を停めていたが、たまたま数分車から離れただけで違反切符を切られていたという。すでに警察官の姿はない。最寄りの交番に掛け合ってが、取り合ってもらえなかった。それから警察に交渉するも相手にされず、更新の日を迎えてしまった。
この日は本拠地であるこの免許センターに「いざ最終決戦!」とばかりに並々ならぬ決意でやってきたという。(確かに全身から煙が出ている…)
しかし午前中から窓口をたらい回し。「ここもダメか…」と諦めかけていたところ、親切そうな女性職員さんが「では、あちらに並んでください」と声を掛けてくれた。「話がわかる人が出てきた」と期待に胸を膨らませついていくと、視力検査の列ではないか。
これではおとなしくブルーになれということかと、職員さんと最後の攻防を繰り広げている。←今ココか!(並ぶ時間が長いせいで、まる聞こえです)
そうそう、これこそ私が知ってる免許センターのやり口だ、と懐かしさを感じ、あぁ、おばあちゃん、かわいそうと・・・
ん? いや、訴えの内容はやや謎な点はあるが・・・ まぁ交通警察は話のわからない集団なんですよ、と同情した。
というのも、何を隠そう、私もゴールドからブルーになるところだからだ。違反の内容は私も到底納得できるものではなかったが、(ドライバーあるあるです)
いろいろ調べると、争っても時間と労力を取られるし、泣く泣く諦めてこの列に並んでいるのだ。
だから私が今手に持っている申請書類には「1度違反しました」という箇所に大きく〇がついていて恥ずかしい。1時間講習コースである。この欄が人から目えないよう、実はさきほどから不自然な角度で書類を持っている。
罪人ともなると、ふと前に並ぶ真面目そうなサラリーマンが恨めしくなってくる。あなたは違反とは縁がなく、30分の優良講習でさっさと帰るのでしょうと。ところが、彼がひらひらさせている手元の書類に目をやると「違反5回」とあった。 ・・・私より多いではないか。
(後日談:免許がゴールド→ブルーになったため自動車保険を練り直し→保険の窓口インズウェブ等、三井ダイレクトさんに変更しました…)
視力検査
機械をのぞいて検査を受ける。私は普通車なのでCの形を上とか横とか言ってるうちに終了。担当の女性はていねいで優しかった。ここもイオンのブースです。
大型免許とかでは距離感の検査等があって時間がかかるらしい。だから男性(大型を持っているのは男性が多いから)が少ない列に並ぶと、順番が早くなるという説も見た。
今回は適当に並んだが、自分の列が早かったのかは不明。どこも同じような気もする。
書類にチェックしてもらい、ブースを通り抜けた。
たむろしながら、しばし待つ。
窓口に書類を渡し、隣の窓口の前で名前が呼ばれるのを待つ。
人が多いのに口頭のみだから聞き取れるか必死になる。毎回思うけど、この時間は何をしているのか。
【白いチーバくんポロシャツ】
写真撮影。係の人に持ち込み写真を渡す
写真撮影エリア。5、6台の写真機が並んでいる。昔より台数が増えている。
かつて免許証の写真はここで撮るしかなかった。しかし、いつからか自分で撮影した証明写真を持ち込めばその写真を使って作成してもらえるようになったとネットで知った。
それならば、交通犯罪者のような表情に写ってしまうと噂のあの写真機で撮っている人は減っているだろうと思っていた。
しかし目の前の現実はどうだ。皆が順番に席につき係員さんにシャッターを切ってもらっている。見慣れた光景。自前の写真を渡している人はひとりもいなかった。ただのひとりもいない。
まさか・・・ガセネタ!? 持ち込み写真はジョークだったのか?
大きく息を吸ってからあたりを見回すと、壁に貼られた紙に小さな文字を見つけた。
「持ち込み写真を使いたい方はお申し出ください」とある。
やっぱりOKらしい。
立候補している人は誰もいないが・・・列に並んでみる。
この写真を使いたいと申し出た
自分の番になり、撮影用の椅子へ座るよう促されたところで申し出てみる。
係の女性は露骨に嫌そうな顔をした。
「写真は持ってきましたか?」
持ってきたから頼んでるんですが、と思って若干ひるんだが、「これでお願いします」と小さな証明写真を渡した。
女性は無表情で私の写真を確認すると、勝ち誇ったように言った。
「これだと顔のサイズが大きすぎて使えないですね。もっと小さくないと」
あ、やっぱダメか。
実はこれは規定ギリギリに思えたけど諦めきれず、試しに出したもの。(上三分身というやつ)もう一枚、確実に規定を守っている写真を持参していた。
「では、こちらはどうですか?」
女性の動きが一瞬、固まった。
「……これはいつ撮影した写真ですか?」
「2週間前です」
ダメか? ダメなのか?
「大丈夫です。こちらへどうぞ」
と写真を受け取ってくれた。 ありがとう、神様。
担当者は私を奥のテーブルまで移動させると、写真の裏には撮影日を記入しておいたの確認。書類にハンコを押し、端を切り取って渡してくれた。笑顔だった。
ほっとした。この例外作業が面倒だったのかな。
撮影ポジションを離れて奥に行って、ポンっとしてピリッてするのが。何十人もやるのだ。たしかに面倒かもしれない。 うん?
実は私も悪い
このように、ひと悶着させてしまったのは私が悪い。私が最初に出した写真は、別で撮っていた履歴書サイズを、免許証サイズにムリヤリ切り取ったものだった。だから規定より少し顔が大きく見えてしまっていたのである。
「このままでもいけるんじゃ?」と思ったが、不安になり後日改めて免許証サイズのもの撮り直しに行った。しかし、いまいち映りがよくない。
となると再び、「顔の大きさなんて厳密に見てないんじゃないか」という気になったので、ギリ規定外の1枚目でチャレンジしてみたのである。いい迷惑だな・・・
(そういえば、免許証の写真サイズって、ほぼこれにしか使えないけど、1枚のためだけに証明写真機で1000円使わせるなんて、実は写真会社と癒着してるんじゃないか?と不思議に思い、いやいや、実態は履歴書の写真でも良いんじゃん?と思ったのもある)
・・・おそらく、こういうやつがいるから、後で別の部署の人に怒られたりして、面倒なんだろうな。
サイズはともかく、顔はどちらも判別できるように写ってるんだから、そんな変わらんと思うけどな、ぶつぶつ・・・
交通教本を受け取り、講習室へ移動
私は今回、違反が一度なので1階の講習室だった。カウンターで交通教本を受け取る。
昔はここに「交通安全協会に入りませんか」と勧誘する団体がいて、新人ドライバーの無知をカモにして数百円を巻き上げていた。もうそういうのはやめたらしい。やめてくれて良かった。
講習前に席を指示される
部屋の入り口では、目が大きいガッツ石松のようなガタイのいい男性が案内をしていた。学校の教室のように配置された机と椅子が見える。まだガラガラだったから後ろの席に座ろうと思っていたが、受験番号ごとに席が決まっているのだという。
ガッツさんが手振りをつけて「この列の前から4番目に座ってください」と説明した。穏やかな口調だが、目は本気だった。それとなく聞き逃して別の席に座ろうものなら、押さえつけられそうな威圧感。
・・・なぜ私のフワフワ思考を見抜けるのか。観念して座席に直行した。ガッツさんが私が指示された席にきちんと座るのか目で追っているのがわかる。
中学校の教室にあるような机と椅子。前の座席と後ろの座席の間が狭すぎて、座るのに一苦労。
一度座ると、横の通路に出ないと立ち上がれない。男性は苦しいだろうな。1時間の辛抱だ。
講習を受ける。
なんとガッツさんが教壇に立った。先生だったのか。 ワンオペだったのか・・・
前半は、近年の道路交通法の改正点を確認していく。毎回だがここでの内容は有益だと思う。
ちょうど12月から車内でのスマホ操作が禁止になったところだったので、そこを詳しく。
年末だったこともあり、あと一人で千葉県の交通事故者数がワースト1位になってしまうというタイミングだった。なんとしても阻止したい、安全運転して1位を阻止してください、と我々にも訴えかけるガッツさん。
私も千葉県民として、そんな不名誉な記録は悲しいよ・・・と思ったがなすすべなし。
(その後、千葉県が一位になってしまったことを知った)
後半はビデオを見た。それほど残酷な内容はなかった。交通事故の遺族の方を思うと毎回つらくなる。
部屋で免許証を受け取る。
講習が終わると、後半から部屋に登場した職員の方ができたてほやほやの免許証を配ってくれた。
古い免許証はこの時に回収されるが、持って帰りたい人は申し出れば穴を開けて戻してくれるという。
私は持って帰りたかったが、誰も持ち帰りますと宣言する人がいなくて言い出せなかった。写真持ち込みに続き、ここでも一人。どんだけ皆と歩調が合わないのか。未練がましく、お道具箱に回収された免許証をじーっと見ていた自分にはさすがに切なかった。
無事、新しい免許証を受け取った。写真は先程提出したものが使われている。ありがたい。念願の一枚。
なんだか良く写ってる! 気がする。 すべてが報われた。
それでも実はまだ古い免許証が諦めきれず、誰か持ち帰っている人はいないかと通路で室内をのぞいていたが、誰もいなかった。・・・ただの不審者。
そうか、古い免許証をとっておく人は誰もいないのか。そうか、君はもういないのか。
新人ドライバーの頃はけっこう持って帰ってる人がいたが、ベテランは違うのだな。
完全にあきらめた。
最後に講習で言われた通り、専用の機械で新しい免許に暗証番号が登録されているかをチェックしてセンターを出た。
驚くほどあっけない。 獲ったどーーー!的な歓声をあげたいがもちろん、そんな人はいない。
ひとりでニヤニヤ、にこにこした。
職員のみなさん、ありがとうございました。
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