今年も宅建は年2回受験となりました。
10月をおすすめしている方が多いので、2020年12月受験で43点合格した私があえて「12月がおすすめ!」という記事を書きましょう。
当時は「12月受験になったら不幸、絶望、この世の終わり!」 …さんざんな言われようでした。
もう言わないで! 私、12月なんですけど! と心で泣いてました。
経験しての結論…悪いことばかりじゃないですよ。
それではいってみましょう!
目次
12月組。宅建受験のメリット
12月受験組は本番を2回受けられる!(ようなもの)
なんといってもこれ。私が合格できたのは「10月試験を解いてみて、青ざめた」からなんです。
当初、私も10月受験を狙ってばりばり準備していました。手ごたえがあったので「10月でも受かる実力はあるのに、合格が先延ばしになってしまって残念やわー」と思っていたんですね。
なので12月とわかった途端やる気がなくなり、勉強を放置。10月試験当日はおろか、しばらく問題をまったく解いていませんでした。
そろそろ受験勉強再開するかな……と11月に入ったとある日、軽い気持ちで10月の本試験問題を解いてみたんです。
結果はなんと32点。
あれだけ万全のつもりだったのに、もし本当に10月受験だったらと青ざめました。
「え? 私、今年も落ちてたの? 宅建3回落ちることになってたの?」
そこからは心を入れ替えて、血眼になって学習を再開。真剣に何がダメだったのか対策を考え始めた。
このショックがなければ、試験対策が的外れだったことに気づかず、また落ちていたでしょうね。恐怖。
リアルガチの「今年の試験傾向」を知れる
12月受験組にとって、10月試験問題は最強の模試です。
特に、私が受験した2020年は民法大改正の年でした。どのような試験になるのか、予備校や出版社の予想は荒れていました。
そんな中、「10月本試験」は実施されたわけです。そして12月組はこれを最大限活用することができるんです。
10月試験を解いて感じたこと。各予備校や出版社が出版していた「模試」や「直前予想問題集」はなんだったのか… (とにかく衝撃でした) だって、今年の本当の試験問題が手に入ったんですから。
勉強法の軌道修正ができる
10月本試験を分析すると、自分なりの今年の傾向と対策が見えてきました。本番を真剣に解いたことで、急に手に取るようにわかるようになったんです。それまでボンヤリとしか分析できなかったくせに、落ちるかも!という危機感が、本能を目覚めさせた。
民法はほとんど法改正から出てるやんけ! →でも難しい
民法問題は見慣れない表現が多く、一見難しいが、ひとつの知識で解ける問題が多い。
4つの選択肢があってもそのうちの1つが解ければ正解できる問題がけっこうありました。(渋谷会の佐伯竜先生のあのアドバイスが突然、蘇ってきた。)
模試や予想問題集は投げ捨てて、過去問を年度別に50問ずつ解くことと、法改正問題を重点的に解く、理解することにしたんです。
いや、知ってはいたんですよ、過去問対策しなきゃらならないのは。でも不思議なもので、長く試験勉強していると、そんなことすっかり忘れ模試や予想問題に夢中になっていた。
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追い込まれ方が半端ない ~キラキラした12月に落ちる悲しみを思えば、勉強せざるを得ない~
精神論になります。
当初、12月試験に決まった際は「今年は受験会場行けないかもな…」と思いました。また来年受験だなと。12月といえば、世間はクリスマスだ年末だと浮かれていますよね。数々の誘惑を断ち切り、勉強に励まなければならない。
そこまでの犠牲を払って、もし落ちたら?
…シャレにならない! 絶対絶対は嫌だ…!
落ちた時の切なさ、悲しさは数万倍!です。
このエネルギーを逆手に取るわけです。(ただ追い込まれてるだけ…)
世の中が勉強へのプレッシャーをかけてくれる最高の環境を用意してくれる季節、それが12月なんです。
12月は確かに忙しいです。でも、本気で受かりたいなら、時間つくれますよね。
1年待たなくてよい
もし仮に10月受験で落ちたら、本来リベンジは1年後ですよね。しかし12月受験組ならば、2か月後に本試験です。
まだ学習内容を覚えているうちに、最新の傾向を入手した状態で、危機感マックスのまま、2か月後にもう一度本番を受けられるわけです。
12月に受験するつらさをみんなと共有できる!(試験当日のみ)
「12月受験なんて、こんな不幸な人間はこの世で私だけだ!」と冬の間、ずっと思っていました。試験日の朝までガチで孤独でした。
試験当日のことです。会場へ向かう電車で、ひとりの乗客が宅建の勉強をしていることに気が付いたんです。ふとまわりを見ると、ほかにもテキストを開いたり、スマホでゆーき先生の動画を見ている人の姿があるではありませんか。
「たくさんの人が受験するんだ。この12月に勉強し続けていた人が、私のほかにもいたのだ!」と初めて人類に出会ったように感激しました。
この孤独感からの感激、なかなか味わえないですよ? (←いらない)
12月受験組のデメリット
情報が少ない
受験者数が多いのは10月です。宅建業界では「10月試験こそメイン! さぁお祭りだ!」という体制をとっていました。10月が過ぎれば今年のお祭りは終了。
…12月組はほとんど無視されていました。
試験までの間、「本当に12月に宅建試験なんてあるんだべか?」という感覚に襲われます。
今年は12月も、盛り上がってあげて欲しい…
勉強する気にならない
皆さん12月試験は初めてでした。
ネットでは「12月は忙しいから落ちて当然でしょ」、「試験会場に行けなくて当然」、「みんな会場行かないってよ?」と悲観的なコメントばかり目に入ります。
なんだ、みんな会場に来ないのか…誰も勉強してないんだったら、自分もやらなくていっかなぁ…と投げやりな気持ちになっていました。
当然ですが、合格する人は隙間時間で勉強しています。試験会場にも行きますし、合格します。
あの予想コメント、なんだったのか… (まだ受験してもいない人たちの予想に惑わされてしまった…)
「合格率の分析」について思うこと
2020年合格率
10月 17.6%
12月 13.1%
巷では「12月の方が難易度は高かった」という分析を見かけます。でも個人的には「10月の方が圧倒的に難しかった」と感じました。どうなんでしょう。
10月合格したみなさん、本当に尊敬します。逆に10月に落ちてしまった方でも、12月なら受かっていたという方もおられるのではないでしょうか・・・
やはり12月受験組に対しては、ネットでの「諦めて来年受験を目指そう」「12月は勉強する時間がないから受かりません」という投げやりな雰囲気の影響もあった気もします。素直に信じて、本当に受験会場に行かなかったり、勉強をあきらめた方がいて合格率が低いのかな、というのが第一印象でしたね(私も何度も心折れかけましたから)
合格率って参考程度でよいと思います。それよりも勉強しましょう。あの手この手で勉強しましょう。
まとめ
10月試験か、12月試験かは選べません。ただし、「今の実力でも10月で十分合格してたよ!」と勘違いをしていた私にとって、12月試験は良かったと思います。
余談…
試験日のプレッシャー、12月組は半端ないです。
私も当日、朝起きたら、熱っぽかったんです。コロナの時期でしたので不安でしたが・・・精神的なものな気もして。しばらく布団に横になって試験にいけないかも…と悩みました。
最悪、試験会場まで行って引き返してこよう、と思うことで外に出られたんです。
快晴でした。外の風に当たったら頭がすっきりしてきた。会場に着くころには、気分の悪さはなくなっていましたね。やはりストレスによる知恵熱でした。本当に「会場を見てこよう」という軽い気持ちで家を出たのが良かったです。
思い出の予想模試問題集
初めて宅建受験を受けた年に、初めて買った予想模試。解いて見たら18点とかで衝撃を受けて…そこから繰り返して宅建満点取れました(この受験年は落ちましたけどね…)
それから3回受験しましたが、宅建業法満点だったのはこの時だけ。字が大きくて読みやすかったし、素直にたくさん復習したからでしょう。
今でも本屋で、最新版を発見するとパラパラめくってしまう。(懐かしい…)
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