不当景表法(景品表示法)で毎回間違えてしまう2つの問題、ついにメモ書きします。
目次
景品表示法でいつも間違える宅建問題。2問を比較したい
問1。完成予想図は広告に載せていいよね?
Q1、宅地又は建物の見取図、完成図又は完成予想図は、その旨を明示して用い、当該物件の周囲の状況について現況に反する表示をするときは、「完成の予想図であり、現況とは異なります」と16ポイント以上の文字で明示しなければならない。
〇か×か?
・・・
・・・
・・・
正解:×です。誤り。
解説によると
物件の周囲の状況について表示するときは、現況に反する表示をしてはいけない。「完成後の予想図であり、現況とは異なります。」と明示しても、実は周囲にあるはずの山を全部消してるとか、オシャレなカフェが横にある風を装うとかはダメ。不当表示。
引用:直前予想模試/宅建ダイナマイトスクール
とある。
???
16ポイント以上の文字も使ってるしOKじゃないの。
実はこう思うのは問題文が読み取れていないからです。以下の前提知識が必要です。
・建物の「見取図」「完成図」「完成予想図」は予想ですと明示すれば使っていいが、「周囲の状況」は予想ですと明示しても予想で書いちゃダメ。
・この問題は「宅地建物」ではなく「周囲の状況」の完成予想図についてきいている。
建物そのものはよくても、まわりはダメなんですね。山を消したり、隣りにカフェがあるとかは書いちゃダメなんですね。イメージです、と注意書きしても。
これを踏まえて問題を読み直してみると
Q、宅地又は建物の見取図、完成図又は完成予想図は、その旨を明示して用い、当該物件の周囲の状況について現況に反する表示をするときは、「完成の予想図であり、現況とは異なります」と16ポイント以上の文字で明示しなければならない。
〇か×か?
周囲の状況についてイメージ図を書いてはいけないので誤りです。
ちなみに「16ポイント以上の文字で明示」しなければならないのは「市街化調整区域内の土地」だった場合です。(←この時だけ??)
「16ポイント」とか言われるとそれっぽく感じてしまう。
「物件の周辺」で区別すべきひっかけ問題→「道路距離」も関係する
実は、直前にこっちの問題を解いていたので混乱してしまいました。
Q2、スーパーマーケット(完成予定)は広告に載せてよい?
Q2、取引しようとする物件の周辺に、現在工事中で、将来確実に利用できると認められるスーパーマーケットが存在する場合、整備予定時期及び物件からの道路距離を明らかにすることにより、広告において表示することができる。
〇か×か?
・・・
・・・
・・・
正解は、〇です。正しい。
私も解けました。「将来確実に利用できると認められる」がキーワードだから、これなら書いてもOK、だと判断したんですがこれだけだと少し知識が弱いようでした。
こっちが「例外」?
この問題のポイントは、実は「スーパーマーケット」の方でした。
そもそも、さきほどもQ1では「周囲の状況」は予想でイメージ図は書けないとやりました。しかしこのQ2はその「例外」のようです。書いてもいい場合。
予想図を載せることを許されているのは将来確実に利用できる「デパート」と「スーパー等」だけ、ということでしょうか。
スーパー × 将来確実に利用できる × 道路距離・整備予定時期 =OK
とにかくQ1とQ2では、書いてある「条文の号」が違うんです。
・Q1→物件の写真(表示規約成功規則10条23号)
・Q2→生活関連施設(表示規約施工規則10条31号)
と違う
まとめ
こういうことでしょうか??
・物件の「見取図」「完成図」「完成予想図」は予想ですと明示すれば使っていいが、「周囲の状況」は予想ですと明示しても予想で書いちゃダメ。
・でも、デパート、スーパー等の商業施設は表示できる。(現在工事中である等、将来確実に利用できると認められるものは、整備予定時期及び物件からの道路距離を明示すれば)