※ 本記事にはプロモーション広告が含まれます

【宅建】違いで覚える「契約」と「引渡し」と「移転登記」。同じ意味じゃない?

contract-register

 

はじめ
ぜんぶ同じだと思ってましたよ… 過去問解けないわけだ

 

 

ざっくりまとめ

契約日は書類を書き、内金を払うだけ。家はまだ受け取れない。

 

それから一か月後、「残りの代金の支払い」と「家の引渡し」を同じ日に行う。

「家を引渡す」とは「家の鍵を渡すこと」

 

「残りの代金の支払い」と「家の引渡し」が終わったのを見届けたら、同席していた司法書士は席を立ち、登記所に向かい所有権移転登記をしてくる。

 

家を買う時は「契約」と「引渡し」の時期に違いがある

 

普通、お店でものと買うとその場でお金を払い、その時に商品を受け取りますよね。「契約」と「引き渡し」が同時に行われています。

contract

 

なので普通は「契約」と「引き渡し」は同じ意味でOKでした。

しかし、家や土地は違います。高価なのでもっと複雑なんです。

「契約」の時は家の代金は一部しか払いません。だから実際に家を受け取るのはこの「契約」の日ではなく、お金を全額受け取った時「残代金支払い日」ですよ、とするのが通常だそうです。

参考:所有権が売主から買主に移転するのはいつ

 

はじめ
このズレが宅建試験で混乱する理由ですね。

 

「契約日」は書類書いて内金払うが、まだ家は買えてない!?

 

契約してから、家を受け取るまで大体1か月ぐらいあります。

契約の日は契約をするだけです。「買います」と意思表示する日で、契約の書類を書いて、買いたいお金の一部(内金)を払います。

この日のことを宅建試験では「契約日」「契約を結んだ日」「契約締結日」といいます。言い換えながら出てきます。(めんどくさ)

まとめ:「契約日」=「契約締結日」=「契約書類を書いて、内金を払う日」

 

「引渡し日」と「代金支払い日」は同じ日

 

契約し内金を払うと、約1か月後に「引渡し」をします。

また別の日に、改めて不動産会社や銀行に関係者が集まるんですね。

この日に買主は残りの代金をすべて払います。(前日に銀行振込みしておく人もいるし、銀行で同席してもらい住宅ローンをその場で受け取り振込む場合もある)

指定の口座に入金されているかその場で確認できたら(銀行の振込印が押された伝票などで確認)いよいよ「家の引渡し」に入ります。

 

「家の引渡し」とは「家の鍵を渡すこと」

 

あの大きな家をどうやって渡すのか、マッチョの専門業者が家をえいっと持ち上げて、「はいどうぞ」と渡す……というのはムリで、実際は事前に現地確認をすませておき、この日に「家の鍵」を渡すことを「引渡し」と呼んでいます。

引渡確認証を渡すこともあります。鍵の他に実測図や建築関係の書類も渡します。

「代金支払い」と「家の引渡し」は同じ日。

「家の引渡し」とは「家の鍵を渡すこと」

 

 

同じ日に「所有権移転登記」も行う

実はこの場には司法書士も同席しています。「支払い&引渡し」を見届けると、あらかじめ準備していた「所有権移転登記」のための書類に記入して仕上げます。そして、その足で「では行ってまいります」と近くの登記所へ行き、登記を備えてきてくれる。

contract-register

 

このため「代金支払い日」と「引渡し日」と「所有権移転登記」の日付は同じになるそうです。

 

同時履行の関係

 

これらは「同時履行の関係」にあります。試験に出るところですと

 

1、「買主が売買代金を支払う債務と、売主が不動産を引渡す債務は、同時履行の関係に立つ」

とか

2、「買主の売買代金支払債務と、売主の所有権移転登記に協力する債務は、同時履行の関係に立つ」(平成27年問8ウ)

 

あたりでしょうか。

詳しくは別記事にしました。→【宅建】無理でしょ?同時履行できる?代金支払と所有権移転登記 平成27年問8.ウの解説をやっと理解

 

まとめ

契約、契約締結、引渡し‥…宅建とはほんとややこしいですね。

「代金支払い&引渡し」の場にまさかこんな大勢の人が同席するとは驚きました。

 

 

 

 

PRリンク