宅建「建物」で登場する建築用語、解説図がないと覚えられないです。
読み方も「梁=はり」、「桁=けた」と似てるし混乱します。
そこで今回は、試験頻出の「梁」と「桁」とは・・・2つの違いを調べてみました。
目次
梁と桁の違い→長いか。短いか。 読み方は「はり」「けた」
同じ木材。向きにより呼び名が変わっているだけ。
梁(はり)・・・横向きになってる木材。短い方。
桁(けた)・・・横向きになってる木材。長い方。
家を組み立てる職人さんや設計士にとっては重要そうですね。
梁ってどこ? 桁ってどこ? …建築用語を理解
梁(はり)と桁(けた)とはこちらです。どちらも「屋根や床を支える」という役割があります。そして、どちらも横向きに渡された木材なんです。共通点が多い。
素人から見たらもはや同じですが… どう区別するのか?
短い方向に使われている木材・・・梁(はり)
長い方向に使われている木材・・・桁(けた)
同じ木材だが、X方向、Y方向で呼び名が変わってくる。
図でいうと、右にのびてる長いのが桁、左にのびてる短いのが梁。
専門家や職人さんにとっては必要な概念なんでしょう。(何回言うねん)
梁と桁がわかれば「横架材とは」もわかる
ちなみに宅建試験では「梁と桁」の違いを直接問う問題は出ていません。しかし梁と桁がわかれば「横架材(おうかざい)」が理解できます。「横架材」は過去問でたまに見ます。
横向きに渡している木材をまとめて「横架材」と呼ぶ。
梁(はり)、桁(けた)はどちらも「横架材」の一種
「横架材」は総称 =横になってる木材たちのこと
横向きの木材はすべて「横架材」と呼びます。「横架材」とはグループ名なので、梁と桁はそれぞれ「横架材」の種類のひとつということになります。
梁、桁、横架材の言葉の関係をまとめるとこんな感じでしょうか。
これで驚いたのは、梁と桁の他にも横向きに渡した木材はたくさんあること。それぞれ場所により名前が違う。母屋、小屋ぬき、棟木、など。こちらのサイトや図↓に詳しいです。
梁(はり)、桁(けた)、横架材 の過去問にチャレンジ
それではいってみましょう。
はり、けたその他の横架材の中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをする場合は、その部分を補強しなければならない
〇か×か? (平成18年 問49肢4)
・・・
・・・
・・・
・・・
正解は、×。誤り。
そもそも横架材(梁、桁など)には欠込みをしてはいけないんです。補強してもダメです。
⇒欠込みをする場合は、 が×
そもそも欠込みはしちゃダメです。
これは以下の、建築基準法の条文を少し変えた問題ですね。法律丸暗記の人には解けるのでしょう…
第四十四条 はり、けたその他の横架材には、その中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをしてはならない。
まとめ
梁、桁とは、家の骨組みで横向きに渡してある木材。使われる方向によって呼び名が変わる。
特に、
梁(はり)・・・横向きになってる木材。短い方。
桁(けた)・・・横向きになってる木材。長い方。
余談:「土地」「建物」の学習におすすめテキスト
「土地」「建物」分野って点が伸びないですよね。「あんまり時間を割くな」というから丸暗記でのぞみ、毎回失点していました。この1点が痛いんですよ…
でもね、今ならわかりますが、「土地」の範囲は「地理」「地学」「地形学」とかれっきとした学問のジャンルです。だから本当は地形用語を覚えなきゃいけないし、「建物」の範囲も専門用語で、職人さん・建築家が建築用語の暗記なんです。学問であることに気づかなかった。一般常識とはいうには、少し違うのかなと思います。
ブラタモリとかが好き方ならノー勉強でいけるのでしょう。私は結局、ガッツリ勉強して合格しました…(要領悪いです、はい)
「土地」「建物」の解説で私が好きなテキストがこちらです。
他の宅建テキストが投げやりな解説(w)をしている中、ページを割いて、丁寧なイラストやすっきりした表現で用語を解説している。
「梁と桁の違い」「かぶり厚さ」とかもイラストがあります。学習が進んだ頃に手に取ったので、使いやすかったです。あくまでサブテキストとしての出会いでしたが。
お金と時間に余裕のある方は本屋でのぞいてみてください。